驚くべきことに、ホワイトアスパラと日本のスーパーで売っている「普通」のグリーンアスパラは同じ種類なのです。違っているのは栽培方法だけ。
緑色のアスパラは土寄せせずに日光に当てるという方法なのに対して、ホワイトアスパラは土寄せをするという方法なのだ。
ホワイトアスパラの作り方や料理は様々なものがあって、ここで紹介したいのは、ホワイトアスパラで作ったスープ。そのためには、高級なものは使わないで、むしろ「普通」のもので作る。ドイツには、ホワイトアスパラが名物の地方が色々あって、今回のスープには、ベルリンの近くのベーリッツ地方のアスパラ(Beelitzer Spargel)を使っている。もちろん、ベーリッツ地方の高級なアスパラも売っているけど、スープにはもったいないから、「普通」のホワイトアスパラを選んだ。
ホワイトアスパラは春の野菜で、大体4月〜5月の時期に、どこのレストランに行ってもメニューに登場したり、もしくはスーパーで販売されたりする。サラダ用の缶詰のホワイトアスパラはオールシーズン売っているけれど、味が全然違うから多少の慣れが必要ですし、風味も新鮮な物とは比較ができないから避けましょう…。
ホワイトアスパラスープの作り方は色々あるけれど、ここで紹介したいのは自宅で作っている物。
じゃあ、スープに進みましょう。
材料:(2人分)
・ホワイトアスパラ 6本※
・バター 50g-70g
・小麦粉 大さじ2-3杯
・水 600-700ml
・レモン汁 大匙1-2杯(あったら、白ワインでも良い)
・塩、胡椒(白)
※大きさによって、1人当たり2-3本になる
作り方:
①アスパラの皮を用心しながら皮むき機でむくこと。皮は捨てないでください!アスパラの中身の代わりに同じ材料で美味しいアスパラ風味のスープが作れるから。その皮を15分ぐらい500mlの沸騰したお湯で茹でて冷凍したら、将来の美味しいアスパラ風味のスープになる。
②アスパラを半分に切って、灰汁を取るために、水に少し塩やレモン汁をいれてから、アスパラを加え、15分ぐらい弱火で煮ること。柔らかくなってから、アスパラとその煮汁を別々にする。
③鍋にバターを溶かして小麦粉を加え、小麦粉が少しキツネ色なるまで泡だて器でよくかき混ぜる。
④かき混ぜながら、②のアスパラの煮汁を少しずつくわえて、ダマがなくなってなめらかになったら、一瞬だけ沸騰させて火を弱めアスパラの部分を入れ、レモン汁や調味料で味をととのえる。
⑤5分ぐらい弱火で煮て、スープ皿に盛ったら、できあがり!
ヨーロッパ風の焼き飯とよく合う