ローズマリーは茄子とよく合う。茄子はローズマリーと同じように、私の周りの人達の間では、それを使った料理の長い伝統があるとは言えない。昔の実家でも、あまり知られていなくて、というか、あまり使われない野菜だった。現在では、多くの野菜や果物のように、茄子もグローバル・フーズの一つになってきた。日本では違いますよね。古くから栽培されー“古くから“というのは奈良時代からでーその頃から茄子を使った様々な料理や作り方もだんだん工夫されてきた。
茄子は、ドイツに住んでいるイタリア人やトルコ人、ギリシャ人や中近東の人々などにとっては当たり前の野菜ですから、それぞれの国の茄子料理がよく登場することがある。レストランで。屋台で。友達の食卓で。こうして茄子は、ドイツの家庭でもよく使われる材料の一つになってきた。
次に紹介したい茄子のレシピと初めて出会ったのは、ベルリンの市場だった。ベルリンの市場は面白い。もしいつかベルリンに来ることがあったら、ぜひこの市場に寄ってみてください。市場はいくつかあるけど。市場のタイプもいくつかある。野菜や他の色々な食べ物が売られている市場、洋服や雑貨が売られている市場、生地やセカンドハンドの物が売られている市場、私がいつも通っているのは、それら全てを兼ね備えた市場です。その市場の屋台で食べてみて、美味しかったので、自宅で作ってみました。
レシピは信じられないほど簡単で、バリエーションも無限です。ただ、メインの茄子以外では、トマトやオリーブオイルを入れることは、やっぱりマストで、ローズマリーも手に入れられたら、もう完璧(かんぺき)だと思う。
オリーブオイルの分量はなるべくケチらないようにしてください。前に料理が油っぽくなると思って減らしてみたら、味がつまらなくなった。オリーブオイルはこの料理に不可欠な要素です。水もトマトも入れるから、あまり油っぽい味にはならない。
レシピ
材料(三人分):
・茄子 2本(長細い茄子なら、5本)
・ビーフステーキトマト 2-3個(大きさによる、なかったら、普通のトマトでも良い)
・オリーブオイル 大さじ3杯(か、もっと)
・水 1カップ
・ニンニク 3かけ
・ローズマリー
オプショナル: チーズ
お好みで、中近東の風味が欲しければ、ひよこ豆を入れても構いません。もちろん、ズッキーニもよく合う。
添えるパンの中では、バゲットとかオリーブの実が入ったものやくるみパンが一番合う。“普通“のパンでもオーケーです。(なかったら心配しないで、ご飯にも合うし、雑穀にも合うから。)
作り方:
・茄子を3㎝ぐらい賽の目切りにして、長細い茄子なら半月切りか輪切りにし、アクを取るため、10分ぐらい(塩)水に浸し、浮かび上がらないように、蓋などで重しをしておくこと。
・その間に、ニンニクとローズマリーをみじん切りにし、トマト丸ごとを沸騰したお湯にそのままいれ、火を止めて、5分ぐらい経ったら、冷たい水で締めて、皮をむいて切ること。
・水に浸しておいた茄子をざるにあけて、手で水分を絞り取って鍋に入れ、オリーブオイルをたっぷり加えた後、蓋をしたまま少し焼くこと。そこに水を加えて、やわらかくなるまで煮たら、刻んだニンニクとローズマリー、後はトマトを加えて、塩と胡椒で味を調え、さらに5-10分ぐらい弱火で煮ること。
・スープ皿にもり、お好みでチーズを少し振りかけて、できあがり!
パンと食べたら、美味しいです。オリーブオイルがたっぷり入っているけれども、軽い食事になりますよ。Enjoy!