ラムとベリーで作った赤い果実酒
ラム・ポットは新鮮な果物をラムに浸けて保存したお酒です。
果物には大抵カシスやレッドカラント(赤すぐり/フサスグリ)、それから西洋スグリやチェリーのような、夏季に実がなる果物を使います。仕込む時期は果物が熟し始める頃、それは六月ごろです。カシスやレッドカラント(赤すぐり/フサスグリ)のような皮のしっかりした果物が一番最適。イチゴのような柔らかい果物も可能だけれど、ラムで少し熟してくるから、崩れやすい。
熟成させるための容器としては、普通の陶磁器でできたものがいい。ガラス製の場合は、遮光容器を使ってください。作り方は、最初の段階で入れる果物(※)と、同量の砂糖を容器に入れ、そこに強いお酒(なるべくアルコール分48% 以上)を注ぎます。
(※ここに、ひと夏かけて少しずつ熟した果物と砂糖を足していきます。)
カビの発生を防ぐため、果物がラムの中に沈んでいることを確認してください。容器を密閉したら冷暗所で保存して、クリスマスごろにできあがり!
バニラアイスとか焼きリンゴとかセモリナプディングのようなデザートに盛る。
下準備
・蓋付の容器(陶磁器、容量は3〜5ℓぐらい)
・新鮮な果物 1kg※
・砂糖 1kg
・ラム(あったら、アルコール分50%以上)1瓶(0.75〜1ℓ)
※ラムポットに適した果物
(住んでいる場所に生えているベリーとか果物が基本的に良い). 私の場合は:
・レッドカラント(赤すぐり/フサスグリ)
・白色のカラント(白すぐり)
・カシス
・西洋スグリ(オオスグリ/グースベリー)
オプショナル:
・チェリー(あったら、サワーチェリー/スミミザクラ)
・あんず
・西洋スモモ
傷んでいない綺麗な物を使いましょう!入れたい果物が熟したら、途中で少しずつポットに足していく。最初に入れる果物は1種類か2種類だけでも構いません。夏が過ぎるにつれてポットの中が、だんだん果物で満ちていくから、安心してね。
ラムポットの仕込み
1. 果物を洗って、ざるに入れ、水をよく切ること。この時、傷んでいる物は取り除きましょう。
2. 果物に同量の砂糖を加えてください。例えば、レッドカラントが200gだったら砂糖も200g、カシスが100gだったら砂糖も100gです。その後、全部をゆっくりかき混ぜて、1時間ぐらい置いておくこと。
3. 砂糖を加えてかき混ぜて、1時間くらい置いておいた果物を容器に入れ、そこにラムを注いで、(果物がラムで完全に覆われていることが大事)、まだ残っている砂糖が溶けてしまうまでゆっくりかき混ぜる。その時に、もし砂糖が一部溶けていなくても構いません。徐々に全部溶けてしまうから。
4. 容器に蓋をして、暗く涼しいところに置いておくこと。
5. ひと夏かけて少しずつ熟した果物と砂糖を容器の中に足して、1〜4の手順を 同じように繰り返してください。
6. クリスマスごろに出来上がりです!
7. Enjoy!
注意するところ:
・果物が容器の中で完全にラムに浸かっていることを確認してください。浮かび上がらないように重石みたいな物を入れてください。入れるのが難しければ、浸かっている果物を時々確認して、かき混ぜましょう。そうしないと、カビが生える可能性があるから。そうなったら捨てるしかないので、もったいないですね。
・たまには、置いておくための涼しい場所がないこともあるし、その場合にもカビが生える可能性もわりと高いから、ラムポットを冷蔵庫の中で熟成させても構いません。その場合は、果物の皮がそんなに柔らかくならないから、歯応えがある方が好きな人だったら、ちょうどいいです。