ジャガイモは驚くほど多様性がある野菜だと思う。その名前も面白い。ポテトと言ったり、ジャガイモと言ったり、また、ドイツ語ではカルトッフェルン(Kartoffeln)と言ったりする。さらに面白いのは、フランス語のポムデテール(pommes des terres)とオランダ語のアルドアッペル(aardappel)、ジャガイモを表す両方の言葉の意味は“土のリンゴ“です。
日本語のジャガイモの意味も面白い。由来を調べると、外国人の私にとって、芋という字は問題なかったけど、ジャガっていう言葉が何かは全く分からなかった。辞書をひいたら、ジャガはジャガタラ(咬?吧)の省略で、ジャガタラは、古いオランダ語の今のジャカルタの言い方です。現在のインドネシアの首都ですね。
じゃが芋は16世紀末オランダ人によって輸入されたらしい。その旅を想像すると、南アメリカで発見されて、それから船でヨーロッパに運ばれ、ヨーロッパの国々に広がりながら、同時にオランダからジャワのジャガタラを経て、やっと日本に到着したそう。凄い旅ですね。
どうしてジャガイモは私にとって面白いのか?
それは、その多様性です。種類もたくさんありそう。材料が少なくてもじゃが芋で美味しい料理が作れる。
本当にそうですよ。
簡単に作れるじゃが芋のレシピの一つはブラートカルトッフェルンです。
ブラートカルトッフェルンはイギリス料理のポテトとちょっと違う。イギリス料理のポテトは、その作り方を簡単に説明すると、3㎝ぐらいの小さなポテト(ベビー・ポテト)の皮をむいて、そのまま焼くとのことです。もちろん、フライドポテトの作り方のバリエーションもたくさんある。
フライドポテトは美味しいけど、味がちょっと違う。両方とも作ってみたら、この違いが分かると思う。もちろん味もポテトの種類によって違うし、結局のところ趣味の問題ですね。フランスにも似ている料理があるけれども、その料理のポテトはさいの目切りにする。食べたことがないから、その味はジャーマンポテトと違うかどうかわからない。同じかもしれません。香辛料にもよる。
では、ここで、ブラートカルトッフェルンのレシピを!
基本的なレシピを紹介したいです。これをベースにしたら、色々なバリエーションを作れる。際限なく作れますよ!他のレシピはこちら(ブラートカルトッフェルン(Bratkartoffeln)、その2)
基本レシピの材料(2人分)
・じゃが芋(皮付きで茹でたもの) 三個(大きさと食欲による)
・料理用の油、または、バター
・塩、胡椒
・キャラウェイ 小さじ一杯ぐらい(もし好きなら。無くても美味しいけど、入れたら、味のアクセントになる。)