レブクーヘンは、蜂蜜や香辛料、(またはオレンジやレモンの皮)、それから、ナッツ類を用いて作ったクリスマスクッキーの一種です。
クリスマス時期以外は、あまり食べないし、スーパーとかでもあまり発売はされていないですけど、昔はそうじゃなかったと分かってきた。年中食べていた上に、レブクーヘンをめぐる色々な面白い事実があるから、それをちょっと紹介しようと思って…。
バラバラですけれども…。
・レブクーヘンは修道院で「生まれた」そうで、特に、四旬節に食べることがあった。四旬節というのは、教会歴の中での食事制限をする時期です。(ところで、カーニバルというお祭りも四旬節と関係がある。詳細は、次回のカーニバルのクッキーを 。)
・レブクーヘンを焼くのはパン屋さんじゃなくて、それ専門の職業があったそうで、「レブクーヘン屋さん」と名付けられた。その職業は、ギルドという職業組合の一部だった。
・長く保存ができるように、たくさん蜂蜜を入れる習慣があったし、牛乳や油をあまり加えないこともあった。(今でもそういうタイプのレブクーヘンが売っている)。
・その他の特徴は、スパイスの濃い味がすること。すなわち、特別なスパイスを入れること。レブクーヘンのためのスパイスについてはこちらへ。
・それらのスパイス(シナモン、カルダモン等々)は、様々な遠い国から輸入され、それらの経路に横たわる昔の重要な商業都市には、長いレブクーヘンの伝統があること。それは、ニュルンベルク(Nürnberg、色々な種類のレブクーヘン)やプルスニッツ(Pulsnitz風プフェッファークーヘンのスパイス・パン)、アウクスブルク(Augsburg風レブクーヘン)やウルム(Ulm風プフェッファークーヘン)、ケルン(Köln風レブクーヘン)やバーセル(Basel風レッカーリ)。それぞれの町は、今までも、それぞれのレブクーヘンで知られている。
レブクーヘンにたくさん種類があるように、レシピにも、いくつかの種類がある。どれを紹介しようかと、なかなか難しいタスクだったけれど、今回は、小麦や油を使わない昔ながらのバージョンに決めました。そのレシピはこちらを参照した(ドイツ語ですけど)。
じゃ~、作ってみましょう。
材料:
・干しいちじく 60g
・干しあんず 60g
・アーモンド(プードル) 100g
・ブラジルナッツ 100g
・クルミ 150g
・レモン 1個 (※皮をすりおろして使う用)
・蜂蜜 大さじ3-4杯
・レブクーヘンスパイス 小さじ3-4杯
・卵 2個
・ラム酒 40ml
・ベーキングパウダー 小さじ1杯
トッピング:
ブラックチョコレート (※コーテイング用)
作り方:
・ナッツ(ブラジルナッツやクルミ)をミキサーかすり鉢で少し粒が残るくらいまで細かくして、(全部が粉にならないように注意してね)、干しいちじくと干しあんずも細かく刻んで、レモンの皮をすりおろすこと。アーモンドプードルと蜂蜜をベーキングパウダーと一緒に深いボウルにいれ、そこに卵とラム酒を加えて、ゆっくりかき混ぜること。
・それから、大さじの大きさの小さな平らな山を形作って、天パンの上に載せる。山の大きさによるけれど、だいたい12個ぐらいになる。
・180度に予熱したオーブンで15-20分ほど焼き、キツネ色になったら、できあがりです。
・冷やしてから、トップをチョコレートでコーティングして
できあがり!