クルミの黒い砂糖漬(黒クルミ、独: schwarze Nüsse)

このレシピは、熟す前の青いクルミを使った、“黒い”砂糖漬けです。デリカテッセンに並ぶ美味しいもののひとつとも言われています。薄く輪切りにして、お肉(特に、ジビエ料理)やハム、チーズやデザート(特に、バニラアイス)の美味しい付け合わせ(ガーニッシュ)になる。

このレシピで使うなら、クルミは、鬼皮(木の実の外側の厚く堅い皮)がまだできていない、青い状態で収穫することです。時期は夏至の頃。傷んでいない綺麗なものを使うのが一番望ましい。地面に落ちてしまったクルミや見た目があまり良くないものはちょっと遠慮しておきましょう。

作り方は少し時間がかかるけど、やってみる甲斐があるものですよ。きっと。

もし作る予定があったら、一番大切なポイントはクルミがまだ柔らかいこと(新鮮な青梅みたいな柔らかさ)。なぜかというと、綺麗な美味しい“黒クルミ”になる前に、タンニンをとる等々が必要ですから。そのため、熟す前の青いクルミの皮にたくさん小さな穴をあける、手間がかかる作業がある。クルミに殻が出来てしまったら、もう無理ですね。穴をあけるのは一番ややこしい仕事だけど、その後は楽。出来上がりも美味しいから、頑張ってみましょう!

出来上がるまでは、穴あけ作業を含んだ下準備は3週間ぐらい、砂糖漬作りは、そこから10日間ぐらいかかる。


黒クルミの下準備(①―④)

材料:

熟す前の青くて柔らかいクルミ  1,5㎏ぐらい

・ビニール手袋、またはゴム手袋!

・爪楊枝、または串みたいなもの(穴あけ用)

・容器(クルミ1,5㎏が入るくらいの容れ物)

下下準備

① 貰ったくるみは“完璧“じゃないけど、きれいな見た目です。


② 爪楊枝で穴をあける作業をやるとき、ぜひビニール袋を嵌めてください!たくさん小さな穴をして、それから水が入っている容器に入れる。


③できあがり!お疲れ様!


黒クルミの下準備

④次の手段はタンニンという灰汁を取ること。穴をあけたクルミを3週間ぐらい水に浸しておく。水を毎日一回取り替える。クルミの色はだんだん青梅のような色から黒に変色していく。

次のステップに進むから、水はもう捨てた。さて、砂糖漬けを始めましょう。


黒クルミの砂糖漬け(⑤―⑦)

材料:

砂糖 1200g

水  1000g(1ℓ)

赤ワインビネガー 400g

レモン     1個(なるべくオーガニックのものを使いましょう)

粉シナモン 大さじ1杯 (スティックでもOK)

クローブ   大さじ1杯

カルダモン 大さじ1杯

(レモンを撮り忘れた!)

⑤水と赤ワインビネガーを深鍋に入れ、そこに砂糖を少しずつ加えていって、沸騰させる。


⑥黒クルミと輪切りにしたレモン、それから、3種類のスパイスを加えて、もう一度沸騰させること。


⑦そこから十日間、鍋を一日一回さっと沸騰させ、少しかき混ぜて、そのまま置いておいて、最後の十日目になったら、5~10分ぐらい沸騰させましょう。ほぼ完成!


保存方法(⑧)

⑧黒クルミを熱いうちに煮沸消毒した瓶に詰め、鍋に残った汁も濾し器に流して(残ったスパイスやレモンを捨て)、そのまま熱い汁も瓶に入れて、きっちり蓋を閉め逆さまにし、冷ますこと。

冷暗所、または、冷蔵庫で半年以上寝かせて完成!

何年も保存できますけど、あまりにも美味しいから、一年もしないうちに食べてしまうことがある!

Bon appétit!

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