タイムは茄子にもよく合うことを知らなかった。正直言うと、タイムはお肉にしか使わないと思い込んでいた。でももちろん、タイムでフェタチーズに香りを付けることもできるし、オリーブオイルを少し加えても、美味しい一品になる。と言っても、タイムは強い香りを持つハーブなので、もし肉以外に使うのなら、例えば野菜だと、シャンピニオンのようなシンプルな特徴的な味がしない茸(きのこ)に限られていると思っていた。そうじゃないらしい。実は、茄子などにも利かせることができる。
西洋の料理だと、茄子を調味する際に最もよく使うハーブはローズマリーなので、主にこれを使うのが癖になってしまった。けれどもタイムも合うらしいと分かったので、茄子のレパートリーが一層ひろがるようになった。嬉しいです。
ちなみに、タイムはスパイスだけじゃなくて、薬草としても使えます。民間療法で呼吸器系の問題がある場合に利用されている。また、タイムのオイルはアロマテラピーで鎮咳剤として使われている。
では、タイムと茄子の料理を作りましょう。
材料: (2人分)
・西洋茄子 2本(日本の茄子なら、4本)
・玉ねぎ 2個(小)または、1個(大)
・にんにく 1片
・オリーブオイル 大さじ3杯
・塩、胡椒
・キビ 100g (キビの作り方はこちらへ)
キビの代わりに、クスクスでもOKです。
作り方:
・茄子を3㎝ぐらい賽の目切りにして(細長い茄子なら半月切りか輪切りにし)、灰汁を取るため、10分ぐらい(塩)水に浸します。その際は、浮かび上がらないように蓋などをして置いておくこと。その後、茄子を押さえて水を切ること。
・次に、玉ねぎとにんにくを細かく刻んで、鍋にオリーブオイルをたっぷり引いて熱し、先程の茄子と今刻んだ玉ねぎとにんにくを入れ、混ぜて、蓋をしたままで、茄子が柔らかくなるまでやや弱火で15分ぐらい蒸しながら焼くこと。たまに蓋を開けてかき混ぜること。
・固い茎を取り除いたタイムの葉の、柔らかい部分を細かく刻んで、出来上がったキビ、またはクスクスに刻んだタイムをまぶし、柔らかくなってきた茄子と合わせて、全体をそっとかき混ぜて、塩と胡椒で味を整えること。
・お皿に盛って、できあがり!
ノヂシャ(野萵苣)、または、レタスとすりおろしたにんじんのサラダに合わせると美味しい食事になる。